チャイコフスキー『1812年』

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 ケネス・オールウィン指揮、ロンドンフィルハーモニー交響楽団による

 DECCAの初期プレスのレコードです。

 やはり1st Pressはいいですね。
 魂の部分まで伝わってくる感じがあります。

 収集家としてではなく、音楽が指揮者や演奏者の渾身の魂が伝わってくるようです。
 聴きに行って、素晴らしい時のそれと同様な伝播に近いものがあります。

 1stしか聴かないという人の気持ちが分かります。
 ちょっと予算の都合で、そこまでは凝れないのが残念ですが…。

  この収集家を見ていると、お金を持っていることが前提にはありますが、
 その収集にかける情熱はもう驚くほどです。

 ヨーロッパを駆け巡っているという感じですね。
  世界の収集家が不幸にも亡くなったことを知ると、すぐに動くという恐ろしい情報力と行動力に
 はびっくりです。

 * 最近、このレコードのクリーニングもかなりノーハウがいることも分かってきました。
 先日、ある有名なところでクリーニングしてもらいましたが、最近はそのクリーニングをも
 超えた感じを持っています。

 殆ど聴ける状態でないサーフェス・ノイズも殆どなくなります。もちろん物理的な傷までは無理ですが、まず無音に近いところまで無くせるようになりました。

 それだけではなく、低域の解像度などは聴こえなかったものが、クリーニングすることによって
 聴こえるようになるし、雰囲気がかなり違ってくることも分かりました。
 
  それで大変です。最近は聴く前に、クリーニングするという儀式が発生しています。
 一枚、10分はかかります。
  でも、その10分の儀式をすることで、その一枚に対する聴き方が、違ってきてより真剣に聴いて
 います。