ケネス・オールウィン指揮、ロンドンフィルハーモニー交響楽団による
DECCAの初期プレスのレコードです。
やはり1st Pressはいいですね。
魂の部分まで伝わってくる感じがあります。
収集家としてではなく、音楽が指揮者や演奏者の渾身の魂が伝わってくるようです。
聴きに行って、素晴らしい時のそれと同様な伝播に近いものがあります。
1stしか聴かないという人の気持ちが分かります。
ちょっと予算の都合で、そこまでは凝れないのが残念ですが…。
この収集家を見ていると、お金を持っていることが前提にはありますが、
その収集にかける情熱はもう驚くほどです。
ヨーロッパを駆け巡っているという感じですね。
世界の収集家が不幸にも亡くなったことを知ると、すぐに動くという恐ろしい情報力と行動力に
はびっくりです。
* 最近、このレコードのクリーニングもかなりノーハウがいることも分かってきました。
先日、ある有名なところでクリーニングしてもらいましたが、最近はそのクリーニングをも
超えた感じを持っています。
殆ど聴ける状態でないサーフェス・ノイズも殆どなくなります。もちろん物理的な傷までは無理ですが、まず無音に近いところまで無くせるようになりました。
それだけではなく、低域の解像度などは聴こえなかったものが、クリーニングすることによって
聴こえるようになるし、雰囲気がかなり違ってくることも分かりました。
それで大変です。最近は聴く前に、クリーニングするという儀式が発生しています。
一枚、10分はかかります。
でも、その10分の儀式をすることで、その一枚に対する聴き方が、違ってきてより真剣に聴いて
います。