久し振りに、コンサートに行って肌に感じたことがありました。
私が言っている「音と音のあいだ」のそのあいだの静けさを、よりサントリーホールで感じて帰ってきました。
レコードにて、演奏が始まる前や、楽章と楽章、曲と曲の間の時に感じるホール感ですが、
つまり家では、スピーカーと室内のコヒレンシーと申しましょうか、包み込む一体感が
まだ我が家の追及するところだと感じてきました。
S/N比が高いということでしょうが、その時の静寂感、ピンと張りつめた空気感を出したいと感じて
います。
森林に入った時に感じるあの静寂とも言えるかもしれません。
大橋力さんの『音と文明』に書かれていた、CDでは出しようがない、20KHZの世界だけではないにしろ
そういったあの独特の張りつめた空気感が、
このリスニングルームから感じたいと思っています。
そのビジョンに向かって、また一歩一歩進みたいと思います。
その為には、やはりクラシックを聴いていると、最良の1stプレス盤がその雰囲気に近いものを
出してくれるのを改めて感じます。
レコードとしては、プレミアもついて高いのですが、やはりその差は確実にあるな、と昨夜も感じて聴いていました。
でもそれはそれとして、まだまだやることがあるオーディオ道です。