世界一熱気の感じる街、上海Shanghai

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2010年歓迎ムードと緊張の漂う熱気あふれる街、上海に行ってきました。18年前に来て以来、毎年、いや年に3回も行ったことがあるので、もう20回程度になるでしょうか。

「夜明け前が一番暗い」という志賀直哉の言葉に照らすとまさに「上海万博 EXPO 2010」の開催直前にあたります。まさに夜明け前ですが、一番暗いどころか、不夜城のごとく街は眠ることをしりません。志賀直哉が見たら小説も変わっただろうと思うくらいの、夜明け前です。

上海市民の誰もが未来に対して大いなる可能性を感じていると思われます。これを書いた時点は4/17ですが、5/1から上海万博が開催されます。日本人は万博好きだと思いますが、私にとって万博と言えば1970年の大阪万博です。
今から40年前で8歳、小学校2年生でしたが、4回も行きました。ガイドブックを買ってもらって隅から隅まで読んだ(見たというほうが正しいかな。)ことを思い出します。
それが広さ180haで6,400万人もの人を集めたそうです。その40年後に当たる上海万博は328haで7,000万人集客したいという。

 4/16に一緒に食事した叶上海汽車副総裁は1億人と言っていました。その会社の勢いと同じ(車の生産台数が272万台、世界第8位の規模、上海一の売上を誇るという)で、我々日本人には忘れてしまった”何か”を呼び覚ましてくれます。
 話をまとめると、”凄い”の一言ですが、「バブル」を感じずにはいられない”冷めた目”で見ていることも確かです。
東京とは比べものにならない高層ビルの高さと数、それにマンションの価格とその高騰ぶり、また車の数、等々。エネルギーの消費は考えるだけで恐ろしいものがあります。
地球の限りある資源が恐るべきスピードで失われていることを実感する都市なのです。この上海の人口が2,000万人弱、それと1,500万人強の人口を持つ北京、広州を合わせて中国3大都市と言われますが、それでも中国全体の3%にしか人口比率はならないそうです。それ以外の都市がこれらの都市のような発展をしたら環境・資源問題はどうなるのか、考えるだけで恐ろしい。

 しかし、細に入るとやはり2年前のリーマンショックの影響は大きかったようです。それは表面的なこともそうですが、人々の心のことです。
上記のような発展のスピードの書き方をすると中国人のアグレッシブさには舌を巻くものがあります。
個人主義、金への執着、物欲など限りないものを感じます。しかし、同じ人間であることも感じることが今回出来ました。
それは、リーマンショック以降の安定指向なのだそうです。
それまでは、一元(日本円で15円程度)でも給料の良い企業に入り、実力をつけて、またより給料の良い企業へ移るというパターンです。

儒教国家ですが、「忠」よりも「孝」を重んじる個人主義と言える人々の集まりだといえるだろう。それが最近の動きに変化が表れているようです。公務員志向なのだそうです。
給料(大卒初任給)は、外資、内資の企業と比べても高くないそうですが、それでも優秀な者が外資を蹴って公務につく人が増えたそうです。
 ここにも色々と裏はあるとは聞きますが、右肩上がり一辺倒の考えが改まったことは間違いなさそうです。

その他
以前の訪中とは違った変化を感じた点

 15日に到着した夜、日本料理の高級なお店に連れてもらいました。今までも高級と言われる店にはよく連れてもらいましたが、「ちょっと違う」日本食でした。不味いわけではないのですが、何かが違っていた(これは何も中国だけに感じていたことではないのですが…)のです。それでも日を追うごとに美味しくなってきていたように思います。それがこの「新藤亭」という日本料理店は、全く違和感のない日本の美味しい店そのものでした。鮮魚は週に3便日本から空輸しているとか。そのような食材だけでなく、調味料類も全部運んでいるような気がします。

それから、中華料理ですがこれも美味しくなってます。変な感じでしょうが、一番美味しいのは、日本か香港と言われています。それだけ腕の良い料理人の流出が多かったのだと思います。それが逆輸入されているのだと思います。とても繊細な味付け、盛り付けなど日本的に感じたのです。
 中華料理も日本に追いついてきたなと(笑)

今回は、ほとんど遊びでしたので、次回はその遊び(ゴルフ)のことを書きたいと思います。
To be continued.