中島みゆきの17年ぶりのLP

音楽の本場アメリカ、ロサンゼルスの著名なマスタリングエンジニア、スティーブン・マーカッセンによりマスタリングされた24bit/96kHzハイレゾマスター音源を、アナログ・レコードのカッティングの第一人者とも呼ばれているJVCのカッティングエンジニア、名匠・小鐵 徹氏のカッティングによってアナログ商品化。中島みゆきの声の奥行き感が抜群に再現され、レコーディング時の歌の微妙なニュアンスもしっかりと感じられる、じっくりと向かい合って聴きたい1枚に仕上がっている。
らしいので購入しました。
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しかし残念なものでした。勿論録音レベルは高く情報量は多いものです。
エジソンは1パーセントの天才と99パーセントの努力と言いました。エジソンが言いたかったことは、自分自身を天賦の才のある人間で、彼の取り巻き(99パーセント)が努力してくれたら、最高のものが出来ると。
このレコードは皆んな秀才で皆んな努力した音のような気がするのです。
最後の現場の手触り感がないのです。
ツルッとした綺麗な音なのです。もう以前のようなデジタル臭さもない、良い出来栄えなのです。
だから余計残念です。
秀才ゆえ、泥臭さが足りないのです。
という印象のレコードでした。
あと一歩の才(こだわり)があると聴衆の心にズケズケと入りこむのだと思います。
秀才ゆえになかなか出来ない、土足で入り込む空気を読まない力でしょうか!