1stプレス・アナログレコードから想ったこと

最近、1stプレスのレコードを少しだけですが、集めだしました。

 私はレコード収集家ではないので、それほどお金をかけるつもりはないのですが、

 オーディオ的といいましょうか、音楽的といいましょうか、その演奏なり歌うシンガーの

 その熱気なりがやはり違っていると思う。

  単に希少価値があるからと言う理由で恐ろしい価値になっているのも最近よく聴かせて

 もらう機会に恵まれていますが、それはオーディオ特性が良いとかではなく、やはりその

 演奏の素晴らしさとともに我々にその当時の雰囲気を今に蘇らせてくれるというものです。

  つまり、コンテンツの素晴らしさ以上にコンテクスト(文脈)として、我々に訴えかける

 ことが大きいのだと思う。

  そのような高価なものは私はこれからもそれほど趣味としてやっていこうとは思っていない。

 それより、やはりそのレコードに刻まれている演奏や肉声のその周りの雰囲気、すなわち私の

 よく主張している"音と音のあいだ"が感じられるかどうか、がとても快感なんだと思う。

 変な言い方かもしれないが、音を聴いているのではなく、"音と音のあいだ"たる雰囲気、空気感

 を聴きたいと思っている。

 これを出すにはかなりのシステムが必要だと思っている。

  また、システム的に非常に高価なものを所持していてもその概念への気づき、到達しようと

 とする意思がないかぎり難しい。

 また、大音量でそれをカバーしようとも私は思わない。この部分は個人の趣味嗜好なので

 全く強制するものではないが…。

  そのような空気感が、1stプレスのレコードには感じられるものが多いことが最近分かってきた。

 以前からも少しは持っていたのだが、音は良いとは感じていたが、

 その音とはなんぞや、なんで聴いているのかというそもそもの根本を

 考えると私の場合は、現時点では上記のような理由に到達する。

 ライブでもその渾身の指揮者のふるまいやそれにあわせた奏者たちの文字通り、シンクロナイズ

 された一体感が我々を感動に導いてくれる。

 しかし、それが実際に行って感じることは私の場合は半分もない。

 その一体感に包むことをこのオーディオで体現できると思っているし、最近はそのような

 感じ方が味わえるようなところまできた。


   この感覚はここ3~4か月程度のことだろうか。

 思わず立って拍手をおくることがある。


  その感覚が1st盤でUKプレスのものに多いのではないか思っている。

 ただこのあたりは全くの素人なので、えらそうなことは言えないが。

  これからもそのようなレコード(それほど高価なレコードでなくても)と巡り合いたいと
 
 思っている。


  
***** この感覚はまだCDでは味わったことがない。

 音が良く素晴らしい楽音を奏でてくれるシステムで鳴らされているのは、色んなところで

 聴かせてもらっているので感じてはいる。

  …が、その"あいだ"があるかどうかは3分も聴けば

 分かるので、まずは聴かせてもらいに行った時はそこがあるかどうかが基準となる。



1stプレス・アナログレコードについてどのように思われているか、また何かお知恵を頂ければ
 ありがたく思います。