毎夜、師匠宅に訪問しています。
昨夜も"和歌山ラーメン"を食べて夜の11時ごろにお邪魔しました。
我が家のバージョン・アップしてもらったプリ・パワーの両アンプはもう隅に寄せられていました(涙)
全く新しいパワーアンプで鳴らしていました。
プッシュ・プルで、回路は我が家に置いているのとは全く違います。
あれだけ、我が家のあのパワーの回路に拘り、改善につぐ改善を何年も繰り返してきたのに、
ここ2~3ヶ月で、その回路を見直して、絶対という確信のもとにシャーシごとやりかえてしまって
います。
その確信は音に現れていますが、もう一つよりそうさせているのは、以前の回路よりシンプルだと
いうことです。
できるだけ部品を厳選して、回路をシンプルにすることです。
その部品は一般商品として売り出し価格で300万円程度では使えないようなものを使っていること
が大きいと思います。
私と同じ設計で使っている方のところにあるショップから、自作のそのようなものを使っている
から最高級のCDPが音が悪いんだ、アナログより悪いはずがない、と数百万のプリやパワーを
送ってくるそうですが、全て3日以内に送り返すことになるそうです。
聴いた瞬間はその送られてきたほうが良いように聴こえがちらしいのですが、長時間経つと
聴いていられなくなるそうです。
それは、綺麗で、パワーのある音に聴こえるのでしょうが、"鏡のような音"と言ったらよいのでしょうか。綺麗で芯が細いが、聴こえとして太く聴こえるような、つるつるの音なんだと思います。
先日のクリーン電源も同じことです。綺麗でパワーのある、鏡のような音でした。
一般にそれは良いと思っている方は多いと思います。
しかし、私はそれを越えないと、本物の音とは思っていません。
ですから、CDは初期の設計自体に間違いがあったと思います。
その前提条件に間違いがあれば、その後の努力、論理の展開に間違いはなくても、
その設計以上のものにはなりません。
関係ない話ですが、サブプライムの設計という前提条件が間違っていれば、
その後の一つ一つの論理が正しくても、結局はこのようなマクロ的な失敗を起こしてしまう
のと同様だと思います。
ですが、一旦進んでしまうと、破綻しない限り、全く新しい設計には取り掛かれないのだと
思います。
CDという設計はそうだと思います。
SACDはそれを越えるものだと思いますが、録音現場やそのデバイスがCDと同じ条件なら、その
良さが出てきません。
それから基本的なことですが、CDP関係はあまりに部品が多すぎるのでは、と思っています。
それだけ部品を多く通ることで劣化と干渉が起こります。
大企業の組織の縦割りで横の繋がりがないという密なる関係性が少なくなるということと、
同じベクトルに向かないという人が多すぎる弊害と似たところがあります。
その点、アナログは部品が少なく、いいものを上手く作用させれば、ハーモナイズできるのだと
思います。
シンプルで厳選した素材(部品・・カートリッジやRCAのケーブル(バランスのケーブルもシンプルではない)なども含む)を使うことです。
交流は大事ですが、しかし風評には流されず、本物の音とその"音と音のあいだ"を理解して追求し続けたいと思います。