和歌山に里帰りしていたシングル・パワーアンプが戻ってきました。
今回もバージョン・アップの為に戻っていたのです。
部品交換して、視聴しましたが、良くなっていたのですが、でも納得いきません。
それからも試行錯誤を繰り返し、とても良い状態になりました。
師匠も新たな発見があったようです。
私は音に対して注文をつけるだけですが、師匠はそれに対して答えを出さないといけません。
大変ですが、その繰り返しでここまできました。
とても良い状態で鳴っています。
しかし、我が家の電源ケーブルをそのまま挿してもどうも、師匠宅で鳴った音にはなりません。
これもある程度予想していたとおりですが・・・。
電源ケーブルは先日購入したBMIです。
師匠宅でも試しましたが、良い結果が音になって現れませんでした。
まず、東京に帰って元々のメインであるプッシュ・プルをBMIで聴きました。
帰省する前同様、気にいった音でなってくれました。
ツィメルマンのピアノのソロが芯がしっかりとして、弦を叩く音とその付帯的な音が、静かな
中で余韻となって消えていくその残響は、とても心地よいものです。
それを単にシングルアンプに繋いだら、質的にアップして良くなったことは認めるのですが、
師匠宅と同様、納得するものではありませんでした。
それをケーブルを繋ぎ換えて、師匠宅と同様、テクニカル・プレーンのノイズカットトランスを通して繋いだNBS BLACK LABEL ORIGINALは素晴らしい性能を発揮します。
我が家のシングルも見事に鳴るようになりました。
BMIはそのノイズカット・トランスを通すとその良さが出ません。
もちろん、素性の良さは出すのですが、音楽に息吹を吹き込んでくれません。
このノイズカット・トランスは1KW用ですが、いずれの大きさにしても、パワー感は落ちるようです。しかし、そのノイズレベルは下がります。そのトランスまでのケーブルも良いものにしないとだめですが…。
まあ金のかかるトランスです(涙)
しかし、このトランスと図太い音のブラックのケーブルとは非常に相性が良いことが分かりました。
その図太さのために、ともすると全体的に繊細感が出にくいのかもしれませんが、このトランスを通すことで、見事な繊細感とパワー感がハーモナイズします。
BMIとの相性は、今のところよくありません。
しかし、ブラックの電源ケーブルとそのNBSのタップにBMIを挿すととても良い結果がでます。
今回は、そんなこんなで、プリにブラック、シングル・パワーアンプにブラックを使いとても
好結果がでました。
低域の量感はプッシュ・プルに負けますが、低域の伸びや解像度は上回っているのでは、という
感じさえします。
ケーブルやその他の環境設定さえ、うまくしてやれば、両パワーアンプはかなりのレベルに
達したと言えると思います。
もう間もなく、世に問うことになると思います。
是非、皆さんも聴いてみて下さい。
お弁当箱より少し大きい程度のものですが、私の低域の鳴りにくいティールでも見事にドライブ
してくれます。
先日出ました巨大なKEFのスピーカーも見事にドライブして、私自身も驚きましたが、その時の
あのシングルとはもう別物になっています。
これだけの完成度には脱帽です。
師匠有難うございました。