アナログと比較は良くないのでしませんが、音の底が見えるような感覚があります。
この感覚が欲しくてオーディオをしていると言ってよいところがあります。
CDでクラシック、特にシンフォニーは聴きたくありませんでした。
奥行きを感じ綺麗にはなるのですが、奏者に触れるざらつき感までは出なかったからです。
綺麗な音で鳴るのですが、手元で弾く、口元で吹くというその感覚が出なかったからです。
雰囲気だけで聴くと飽きてくるのです。
脳裏に指揮者や奏者の熱が伝わってくるようなものを求めるのは無理と思っていましたが、
昨夜その感覚が伝わってきました。
これは可能性を感じます。
とても時代遅れのようなことを言っていますが、なかなかCDは鳴りませんでした。
ただ、この感覚はボリュームを通すと消えます。
聴こえないS/Nが落ちるのでしょうね。音と音のあいだが出せない、と言い換えることができる
のかもしれません。
その鮮度感には、今夜も聴いてみたい、という期待感になってきています。