『京都花街の経営学』

イメージ 1

 大阪への日帰り出張があったので、京都もとおることだし、

 少し、憧れ的なところもあるし、単なる紹介本でもなさそうなので

 買って読んだ。

 それほど、突っ込んだ内容ではないが、花街のビジネスモデルを理解するには

 良い本だと思う。

 この方も知らず知らずのうちに「意志決定論者」だなぁ、と感じながら読んだし、

 アメリカ的経営学との対話で語っているので、私としては「日本の伝統」に対して

 日本的経営学のアプローチという、もう少し工夫が欲しいところがある。

 もう少し意思決定の前段階を認識した分析したものを読みたいと感じた。

 京言葉とアメリカの経営戦略という何か、違和感を感じたのだが、もう一つそれらを

 つなぐ何かを一言そえるだけで、かなりしっくりくるものになったと思う。


  でも、これが「宝塚歌劇」と繋がっていたんだ、という新たな気づきを頂いた。

  気軽に読めるので、伝統文化の一端を覗いてみたらいかがでしょうか。

  批判的なことも書きましたが、この西尾さんの着眼点が素晴らしいし、今後「宝塚」や「よしもと」

  などへの発展的研究をみてみたいと思います。