レスターブラウンⅡ

 <イソップさんにお答えして、
  
 金儲けは悪くはないと思います。それは明日への再投資に繋がるからです。
 しかしながら、イソップさんのおっしゃる通りで、日本が今まで蓄積してきたいわいるコアなコンピタンスをしっかりと把握した上で、選択と集中の上での金儲けは、悪くないし、社会的にも意義のあることに大いに繋がっていくことだと思います。
 
 レスターブラウンさんにお会いしました。
この方がなんで世界的な環境オピニオンリーダーなんだろうと、考えてしまいました。お話はそんなにサプライズすることなく、知識はお持ちでしょうが、それとて別にそんなのは色々な本に書いてある範疇です。
 答えになっているかどうかわかりませんが、お会いした時から、以前から会っていたような錯覚に陥るほど、そのスタイルが一貫していることに気づきました。
 講演内容も、アメリカだけではなく、精力的に全世界に発信しているその凄さを、坦々とこなしている感じがとても印象に残りました。
 
 つまり、あの「環境のレスターブラウン」という凄みは、継続性とその一貫性にあるのではないでしょうか。
その知識は蓄積していくことは当然でしょうが、そんなことより、その危機感の訴え、訴え方、また蝶ネクタイ、青いボタンダウンシャツという風体の統一感が、彼のアイデンティティそのもののように感じましたし、感じさせているのだと思います。

 誰でもあのようになれるものではありません。一貫性を貫くというのもそう容易いことではありません。はやりその意志の強さなのでしょうか。

 あの優しい雰囲気、語り口のゆったりとした上品さといい、全世界どこにでも受け入れてもらえる雰囲気があります。そこには啓示宗教に見られる強引さなどは感じられないが、うちに秘める意志の強さを感じた次第です。