テレビでもお馴染みで、オピニオンリーダーの1人の中西輝政氏の本です。
安倍政権のブレーンとも言われる方です。右より、いやかなり右の考えの持ち主です。
60年経たないと歴史とは言えないという方です。
30年程度の親の世代は「主観に基づく歴史」で、孫の世代になると「客観に基づく歴史」
と言ってます。
そういう意味で、「敗戦?or終戦?」して60年を越えて、この本を出した意義は大きいと思います。
引用すると「日本は、過去を忘れる去ることと引き換えに「豊かさ」を実現し、
また、そのことによって「豊かさに敗れ」ました。」とある。
まさに、「物質と精神」のことです。
私たちも一度振り返ってみるのにちょうど良いタイミングだと思っています。
歴史とは、「国家とは何か?
・・・を根本的に考える、認識させる材料を提供してくれるものではないか。」
日本人として、主題どおり、知っておくべきことは何か、を考えさせてくれる本です。
これから、日本はどのような機軸をもって、進んでいくべきかの示唆を示しています。
国際関係・政治・文明の専門家としてのしっかりした主張が感じ取れます。
ご自身の考えと合う合わないは別として、良書だと思います。