音創り。。。 真空管 6x4 シーメンスに交換

 真空管は今現在も中国やロシアで作られている。
 戦後、家電製品がどんどん開発され、ドイツ、アメリカや日本で真空管が大量に生産された。
 しかし、トランジスターという発明により、世代が交代し、真空管の役目は先進諸国から
 消えていった。

 そのような時代背景の中で、アンプは細々ではあるが、底堅い動きをしていて、我が家ではバリバリ
の現役である。
 ノスタルジックに浸っているのではない。
 トランジスターでは味わえない「暖かみのあるやわらかい音」が魅力というような
 新聞記事も増えたが、そのようなものを求めて、私は真空管を使っているのではない。

 トランジスターより、音が良いと思うから使っているのである。
 あの複雑なトランジスターのアンプ、左右独立で2筐体を足すと優に100KGを越す製品の
 音調整は並大抵ではないはずだ。
 
  私としては不可能に近いと思ってしまう。
 その点、真空管の回路はシンプルで、空中配線による音創りのメリットも大きいと思っている。
 私は、技術的なことはあまり分からないし、それ程興味はない。
 
  しかし、スイッチやヒューズだけでも大きく変わる音が、そんな複雑な回路を通して、
 音をまとめるというか、濁らずに位相をあわせ、「音と音のあいだ」がでるのは奇跡的
 としか思えない。

  でもハイエンドの開発も進んで、素晴らしい音を出しているのもある。
  もっともっと頑張ってもらいたいと思っている。
  その素晴らしい音の認識を私にもたらして欲しいためである。
  その認識が、もっともっと真空管のアンプを追い込む欲求になるからである。
  もう今はかなりのところにきているので、さらなるものが欲しい。

  ソーリューションの700というのも比較視聴もしてみたが、あれがステレオサウンド
 とても評価しているのが、私にはあまり分からない。
  まだまだエージング不足というのが、その持っている方の言い分ではあったが…。
  
  いずれにしても、真空管を一つ変えるだけで、すごい差異が出るので、楽しい。
 殆ど、昔のテレフンケンを使っているが、
  プリアンプの6x4はないのでしょうか?

それで、東芝製を好んで使っている。
  ただ、一度、前回の写真のようにシーメンスを試してみた。

  あまりシーメンスの印象は良くないというか、テレフンケンと比べてしまうと、どうも…

  ということでパスしてしまっている。
  ただ、CDPの真空管クロックには金足のシーメンスを使っていて、かなり良いものだと思っている。

  そのシーメンスの6x4はかなり良いということが分かった。

  東芝も良いと思っているが、よりエッジが鋭くなりながら、音が痩せないので、
 これは使えそうという、昨日からの印象だ。

  また週末には一度東芝に戻してみようとは思うが…。

  ただ、あまり全体を厳しい方向だけにすると、良いことは良いのであるが、
  ホッとする安らぎというような、何かが足りないというジレンマもある。

  それで、ハーモニクスのインシュレーターをゾーセカスのパワーアンプ用のラックの
 足に履かせたのである。
  これについては次回にまわしたいと思う。