とても楽しみにしています。
より「普通の音」になることを期待しています。
音圧で人間を圧するというような、何か西洋的・一神教的な押し付けではない音の世界観です。
我々はこのような音世界に慣らされ、それを追い求めることが素晴らしいことだと認識されがちです。
元来日本人には備わっていなかった世界観かもしれません。
それを、
音の我々への伝わりが、スピーカー⇒人間という感覚ではなく、人間⇒スピーカーという感覚に
したいと思うのです。
しかもスピーカーと一体になることです。
もう少し言い方を変えると、ピアニッシモ(pp)よりも弱く、ピアニッシッシモ(ppp)になり、
さらにデクレッシェンド(さらにだんだん弱く)という、聴こえないような「無音の音」を感じる
ようになるのが理想です。
それが実現できるようになるとフォルテッシモ(ff)の時であっても、音が重なり合っている中にも
全て空間と空間の間に音があるという、何か全く逆な感覚を得れるのではないでしょうか。
それが私の目指す「音と音のあいだ」なのだと思います。