平安時代に建立された往生極楽院にて国宝弥陀三尊像をじっくり観て参りました。
残念ながら撮影は禁止されています。
珍しいらしいのですが、両脇にいらっしゃる菩薩像は正座しているようにみえます。その正座しているのも珍しいと思うのですが、それが正座ではなしに、少し前かがみになり今まさに立とうとしている
ところのようです。
850余年に渡ってそのような姿でいらっしゃるとはとても大変なことだ、と感じました。
外からも眺められますが、外からだと文字通り「往生際が悪い」と言われてしまいそうですので、
靴を脱ぎ、座って眺めてきました。
寂光院は2000年に不審火によって本殿が全焼するという不幸にあいましたが、5年をかけて再建した
ことを聞いていましたので、行ってまいりました。
この寺の開基説は色々とあるようですが、平家物語とゆかりが深いようで、その壇ノ浦の戦いで破れた平家一族が滅亡した後も生き残った建礼門院徳子(清盛の娘)が余生を過ごしたところとして有名なところだそうです。