30年以上前に発売された、ハイクオリティのアナログレコードがありました。
私もそれ以前からのオーディオ通でしたので、高価なものでしたが、20枚ぐらい買いました。
素晴らしいものと思いますが、評価は分かれるものでもあったことを思い出します。
先日、ある方(持ち主は故人)から30枚ほど譲り受けました。ちょうどDENON DP-100Mのアナログプレーヤーを調整中ということもあり、この30枚をクリーニングしつつ聴いていました。
途中経過ですが、かなり素晴らしいレコードということが、この一カ月で実感できました。
プレーヤーを追い込めば追い込むほど、それに応えてくれるレコードです。キングレコードのスタッフの熱意が伝わってくるかのようです。
オーディオマシーナのCRMというミニスピーカーからフロア型にも負けないくらいの底から湧き上がりかつ奥行き感が過程を経るごとに聴かせてくれます。
おそらくまだ私の認識を超えた無音を含めた音が、このレコードの溝に刻まれているのだと思います。
それを楽しみに調整を続けたいと思います。
蛇足ですが、今まで聴いていたお気に入りのレコードの中には、「薄っぺらい音づくり」だなァと感じるものもあります。それだけ彫りの深い音づくりのレコードなのでしょう。