わが家でオフ会 ダイヤトーン2S-3003の評価

clmemo@akaさんのブログから

試聴タイム

 非常にゆったりとしたオーディオ・システムだった。三時間半、聞き続けても疲れない。ともて柔らかい音だった。
最初は低音が良く出て高音が小音量な「ピラミッド型」の音を出すのかと思ったけど、さにあらず。シンガーズ・アンリミテッド、ナット・キング・コール、西田佐知子を始めとしたボーカルものでも、声が前面に出てくる感じ。声のニュアンスも聞きとれた。低音から高音まで、非常にバランスが良い。
音像定位も明確で、ベルリオーズの「幻想交響曲」では前面にオーケストラの配置がモノクロームな感じに描かれる。第一ヴァイオリンが左側で、管楽器が右奥で、低弦が右前で鳴ってと、左右だけでなく奥行きのある音場で、しかもそれがブレない。音の鳴る位置の分かるシステムは多いけれど、位置のブレないシステムは少ない。
音の分解能 (解像度) も高く、ホテル・カリフォルニア (ライヴ) の観衆の拍手や口笛が一つ一つの音として聞こえる。また、「幻想交響曲」の第5楽章でピッツィカートがパラパラ鳴るところもヴァイオリン一台一台別の音として聞こえた。並のシステムだったら、音が固まって団子のやうになってしまうのに。
響きも適度に乗っていて心地良い。グリュミオー無伴奏パルティータやシンガーズ・アンリミテッドの合唱で、音の余韻がス〜ッと部屋のどこかに消えて行く様は絶妙だった。
最後に音に「雑味」がない点を強調したい。出てくる音が素直。変な色や味付けが加わっていない。
雑味のないことが音の柔らかさに繋がり耳に優しい。音像定位がピタリとしていることで安心して聞ける。解像度が高いと、つい疲れる聞き方をしてしまうけど、「音の柔らかさ」と「音像定位の良さ」が長時間聞いていても疲れないシステムへと変貌させているとみた。


 このように非常に表現能力が高く、素晴らしくお褒めを頂きました。
 この方は 初めてご訪問頂きました。以前の私の音の変化をご理解頂いていない方です。
 それでもこんな風に表現できる、とは恐るべしの方です。

 次にもう何回も私のオーディオを聴いている方です。いつもお褒め頂いている
 方ですが、今回は辛口です。以下に…。



東京インターナショナルオーディオショーの最終日。和歌山からなお&トラちゃんの師匠Tさんがいらっしゃっていると言うこともあり、私も是非お会いしたく、twitter仲間の@at_aka殿と訪問してまいりました。
従来リビングでテールを使用されていましたが、テールの前にダイヤトーンの大型モニタースピーカー2S-3003が設置されていました。
写真からお分かりなりますように、なお&トラちゃんはアナログは主体で、我が家より先行し、LP12のスケルトン化を計り、サブシャーシのカーボン化でお知り合いになってからのお付き合いです。
アンプの制作、プレーヤの電源の加工等は今回東京にいらしている、Tさんのハンドメイドによるものです。
従来、リビングではテール5wayスピーカによるダイナミックなサウンドを鳴らされていましたが、現在はこれに代わりダイヤトーンの2S-3003が鎮座している状況です。
2S-3003はダイナミック(ある意味じゃじゃ馬)な、テールに代わりはどのような音楽に対しても無難に再生するモニタースピーカでした。個人的な感想を言わせて頂くと、初めてテールで聴いたあのダイナミックな音が驚愕でした。これに対し、2S-3003はどのような音源に対しても無難な再生で、破綻は全くなく問題はないのですが、個人的には物足りない。あのテールを初めてお聞きした時のような感動はあまり無かったように思います。
(なお&トラちゃんごめんなさい。かなりレベルの高い話をしています。普通の人は満足できるレベルと思いますが、過去からなお&トラちゃんのシステムを聴いてきた人間の意見と思ってください。)
まだ、2S-3003の調整は発展途上と思いますので、今後とも改善よろしくお願いします。

 このようなご感想です。
 どちらもわが家の音を理解して下さった方の感想です。

 正直にお書きになっていると感じています。

 ダイヤトーンのスピーカー2S-3003はもちろん、評価も高かったスピーカーで私も評価していますが、
 モニタースピーカーですし、どうしてもストレートに出ていて味がないように感じています。

  それをティールのように味わいがあってそれでいて、もっとフォーカスするものを求めて
 購入したのですが、なかなかそんなに甘くはありませんでした。

  このお二方の書いている通りの素晴らしいけれども、そんなに好きになれないスピーカーとい
 うところでしょうか。