先日Aさんが聴きに来られ、それ以来書斎のアナログの調整に励んでいます。
そのメインのスピーカーであるダイヤトーンの2S-3003は鳴らしにくいスピーカーです。
特に私はあまりパワーを入れて聴きません。
入れてもピークで2~3W程度でしょう。
このスピーカーは以前の2S-305などと違って耐入力が格段に余裕があります。
言い換えると、かなりパワーを入れないと低域のウーファが動いてくれません。
駆動してくれないのです。
最近少々手を入れまして、低域の反応が上がりました。解像度も上がり音圧も上がった
と思います。
それで写真のように元の最新のシングルアンプ telefunken156でこのところ落ち着いて
鳴らしています。
しかし、このアンプも前段でtelefunken806Sで鳴らしていましたが、低域の反応が
上がったことでどうもしっくりこなくなり、telefunken86のニッケルタイプで落ち着きました。
良く鳴ってくれています。
繋がりがよくなり高域もソフトであるのに、良く伸びてくれます。
いやな音を出さない感覚です。
それ以前のパワーアンプは写真の右に置いてある6L6タイプのシングルです。
6L6も色々と試して鳴らしましたが、結局上記のようにテレフンケンの156に落ち着きました。
「音と音のあいだ」とよく表現していますが、同じことなのですが「音の余白」が感じられ
幅や奥行きが広がりながら口元の小ささが、今はメインで鳴らしていませんが、スペンドールBCⅡ
のあの口元感覚が得られるようになったのです。
大型ですので、スケールではスペンドールよりも元々一利ありましたが、音がピンポイントで
決まる、となるとダイヤトーンは分が悪かったのです。
まだその音の余白を広げる余地はあると思いますので、取り組んでいきたいと思います。
その余白をつくることの努力は音の定位をピンポイント化することになるからです。