先日書いた印象からは、全くと言ってよいほど評価が高いという点で変わっていません。
とてもよいカートリッジです。
しかしながら、師匠のアドバイスがあり、4つ穴に4つのチタンネジで締め付けているのを
軽針圧の針だから、「2つで絞めたらどう?」ということでした。
それで先ほどやってみました。
ただ、前のほうか後ろのほうのどちらのネジを取って2つにしたら良いか、悩みました。
それで、まず後ろの軸に近いほうを取って針圧を合わせて聴いてみました。
あんなネジですが、ウエイトはなかり前になるのに驚きです。
それで音はどうか、というと驚くことにかなり変わりました。
タイタンのような音になりました。
それで聴いていたのですが、少しハイアガリの傾向でした。
それで元の4つのネジに戻すと、そのハイアガリ状態に慣れたのか、少し重く聴こえます。
人間の耳というのは面白いものですね。常に脳で補正をかけているのが分かります。
その重いというか鈍い感じは以前から感じていたのですが、少し聴いているとその鈍さは
感じずに解像度も高く、とても心地よいのです。
次に写真のように後ろのネジを外し前だけの2つにしました。
これがちょうど上記の中間で、一番いい感じに鳴ってくれました。
鈍さも感じませんし、ハイアガリでもなくとても素直なものです。
このカートリッジを付けているグラハラム2.2というアームは左右のバランスが
やじろべえの原理になっていて、先端のカートリッジやネジの重さが変わると、その調整も
必要になります。
その調整もほぼ終えてこれで聴いてみます。