オランダの製品で、ケーブルなども扱っていますが、何と言ってもカートリッジで
世界的なメーカーでしょう。
非常にセッティングに気を使うカートリッジです。
針先から極細の線が2本が発電のコイルまで繋がっているのでしょうか。
普通の針と同じように、針先からカンチレバーが出ています。もしかすると普通のタイプより
長いように感じます。
イケダのように不要な振動をさせないために、カンチレバーがないタイプもありますが、
長めにスーっと伸びています。
しかし、その針先からしっかり見ないと見落とすくらいの金線?が出ています。
左の写真のほうのコリブリは白金・プラチナが出ているのでしょうか。
ある専門家が言うには世界一のカートリッジだと言ってます。
私は、ある友人のために買ったので、一度も聴いていません。
その方いわく、やはり世界一だと。
かなり高価なものなので、躊躇して買ってません。(涙)
私はその方が買うので、思い切って右の金線タイプのコリブリを購入しました。
元々同じメーカーのBB-SPXを持っていましたので、その良さは理解していましたし、
師匠が長年コリブリを使っていますので、その良さは分かっていました。
それで思い切って導入しました。プラチナの1/3程度の値段ですが…。
プレーヤーは主に2台を使っています。
メインはスケルトンのLINN LP12です。
これに付けているアームのGraham model2.2というのがとても良いですね。
非常に使いづらいアームですが、慎重にセッティングして上手くやれば
見事にカートリッジの良さを引き出してくれます。
もう一つがお金をつぎ込んでしまったLP12 RADIKALです。
これも現時点でLINNの最高システムに近いものです。
アームはEKOSです。
ケーブルはどちらもGrahamの銀線ケーブルです。
昨日はこれらにカートリッジを付けかえて試してみました。
どちらもLINN LP12であるし、どちらも電源はかなり力を入れましたので、よく鳴ってくれます。
結局オーバーハングをきっちりと合わせられるということで、コリブリをグラハムのアーム
に取り付けました。
EKOSはオーバーハングを調整しづらいのです。
もともとLINNはカートリッジ、アーカイブⅡやアキーバを3点のボルト止めをするように
なっていますので、オーバーハングの調整はしなくてよいのです。
取り付けたらすぐに聴けるようになっています。
LINNはワンブランドで全て揃えさせようとする戦略をとっています。
私のように色々と楽しみたい者にとってはあまり好ましいメーカーではありません。
でもLINN LP12は好きで、結局2台で鳴らしています。
EKOSにBB-SPXを付けました。
TITANタイタンは本当に長年付き合いました。本当にお世話になりましたが、
現時点で音の自然さという点で、バンデンハルに席を譲ってしまいます。
実際、コンサートで、特にソロや5重奏など一流の奏者を聴きにいくと本当に自然な
鳴り方をしているのに驚きます。
その感覚とバンデンハルは重なるのです。
バンデンハルの作者はそのところを徹底的に拘った方だと思うのです。
それでいて、音に力もあります。
ただ、自然に上手に雰囲気よく鳴らしているのではありません。
そこの会場にある、奏者の張り詰めた緊張感のある音(柔らかいが)とそのピンとした空気感
を出してくれます。
この矛盾に拘った方なんだと。
一度オランダに行った時に会いたいな、思うくらいです。
いや、本当に会ってこようかな。
結構買ってるし。
というくらいにほれ込んだカートリッジメーカーとなりつつあります。
友人のために買ったプラチナのコリブリは、もっと矛盾を解決しているのだろうな、と思います。
手元にありながら、一度も聴いたことがないので、今度私の手元から嫁いでいった友人宅で
じっくり聴いてきたいと思います。