ケーブルが全てを左右するということではありませんが、機器と全く同様な位置づけに
する必要があることは間違いありません。
少なくとも私がシステムを組む場合はそうです。
数百万クラスのアンプの機器は中の配線は、1㎝の配線(いかに配線を短くするかで相当の音の違いがある)の違いで相当クオリティを左右していることを考えると、スピーカーなどは一般に2mは使っているわけですし、変わらないわけながないのです。
アンプは相当に金額を投入してバージョンアップしてもらったりしますが、
主なところは線材の交換ということもあります。
それで驚くほど良くなったとユーザーは言っています。線材の交換だけだという認識もなくて。
しかし、結果は驚くほどのクオリティアップをもたらしてくれます。
今回、100%のヨルマ・プライムで鳴らす機会を得ました。
また1週間後には元の状態に戻さないといけないのですが、
結果は素晴らしいものです。
音数が本当に多い。
低域が不足ぎみという方がいますが、私はこのケーブルほど低域が出るケーブルに合ったことは
ありません。全ての帯域も同様です。
低域が出ていないのは、他に原因があると思ったほうが良いと考えています。
ドンシャリの傾向で低域が出るケーブルは、山ほどあります。私が使っているブラックラベルも
その傾向はありすが、これもブラックラベルⅡ(所有していますが、扱いやすくなっただけで使えない。)なんかより、かなり素晴らしいケーブルです。
帯域があまり広くなく、そこにパワーを入れてやると低域が出ているように聴こえますが、
それはピークを作っているので、パワー感を感じるだけで生きた音ではないように思うのです。
それが全てヨルマ・プライムにすると、見えないものが見える、聴こえる、音に息吹が感じられ
ることに感動すら覚えます。
ただ、この息吹ある音にするためには、私にはオーディオ・リプラスの50mm×20mmの透明タイプの
インシュレーターも欠かせません。
滲みを見事にとってくれます。この滲みがあるなしで息吹が感じるかどうかのところに大きく
影響を与えます。
勿論プレーヤー、アーム、カートリッジ、アンプは言うに及ばずです。
私にとって滲みを取ることを趣味にしている、という感覚が今のオーディオに対する取り組みで
あり、楽しみです。
ストックですが、どこに行ってもそのような聴き方をしてしまいます。
そういう聴き方をするとライラのタイタンという私にとって長い付き合いですし、楽しみを
与え続けてくれていたカートリッジですが、今は滲みがとても気になってくるようになっています。
今はそれが取れないかと頑張っていますが、コリブリにはそうとう離されている感があります。
そんな状態ですので、CDは難しいのです。超ハイエンドのCDを秋葉原のショップで聴かせてもらっても
すぐに滲んでいるな、と感じます。
その滲みは、演奏者と私の心の対話の距離を大きくしてしまうのです。また対話をしようとすると
大音量では叶えられません。
音圧で圧倒し、腹に響く低域や冴えわたるシンバルなど、爽快な時はありますが、30分も持ちません。
一応、我が家のCDもボリュームを通して腹にくるような低域が出るようにしてみました。
少しの間、楽しめますが、30分もするとスイッチを切ってしまいます。
違うな、と感じるのです。
そんなこんな色々な実験をしていますが、
私なりの追い込み方ができるようになったのもこのヨルマ・プライムの存在は大きいのです。
ある意味、機器以上の存在感を示してくれています。
今回のすべてJorma Prime、はとても魅力ですが、効果は絶大ですが高価ですので、ゆっくりと楽しみを先にとって、また新たな素晴らしいケーブルやその他の私の心を震わせてくれるものとの
出会いを楽しみに続けていきたいと思っています。