標高が富士山の頂上と同じ3800mの平地にある宮殿である。
ラサ空港に降りた時は、さすがに空気が薄く感じた。
物乞いのチベット人が多いが、それから逃れようとちょっと小走りしただけで、息が上がってしまう。
こんな状態で、翌日ポタラ宮の見学に行くことができるだろうかと、とても心配したのを
思い出す。
その夜は寝苦しく、来たことに後悔したものでした。
翌朝も片頭痛で、食欲も出ない。しかし、なんとかレストラン(泊まったのはラサホテル)
に行き、ジュースぐらい飲もうと下に降りた。
一緒に行ったメンバーと話しているうちに、片頭痛がすーっと引いていった。
脳に酸素が来だしたのだろう。
まだまだ不安ながらポタラ宮を目指す。
歴代のダライ・ラマが住んできたところであり、墓でもある。
その墓は、どれだけ偉大であったかによって大きさが違っている。歴代のダライ・ラマの金でできた
仏像がある。
中には工場もあるし、学校もあったという。留置場までも。
全てがここにあったのだと思う。
こんなところに巨大な建築物ができたことにも驚きであった。
チベット仏教総本山である。
もう5年半も前なので、様変わりしているかもしれない。
当時は、鉄道が敷かれる予定と聞いていたが、今は開通してホテルも建設ラッシュで
観光都市になっているようだ。
あの当時、行っておいて良かったかもしれない。
また、川が流れているのだが、あんな高地であれだけの大河が流れているとは驚きだった。
日本にあれだけの幅の川はないのではないだろうか。
さすがに、世界の屋根の麓ではないが、近くに位置しているんだと感じたものだ。
また行ってみたいと思っている。
今度は鉄道で。