CDプレーヤー Ver.4

正月の年末年始を利用して帰省していました。

 いつものことですが、師匠とオーディオ談義をしてきました。
 帰った時にはいつでも、新たなお土産をいただきます。
 
 今回は、昨年一番力を注ぎこんだCDプレーヤーのさらなる進化でした。

 我が家のも1986年製のCDプレーヤー(残念ながらオリジナルの状態では聴けたものではない。)
 ですが、基本性能および設計思想がデジタル的な半導体ブラックボックスではなく、
 アナログの影響を強く残した時代のもので、シンプルで新たな進化の可能性をとても
 残してくれているものです。

  その甲斐あってオリジナルからVer1は非常な飛躍がありました。
  CDプレーヤーというか、CDにそれ程の可能性を感じていませんでしたので、
  驚くほどの音を感じました。

  それはまだまだ追い込んだアナログには追い付かないものでしたが、可能性をとても
  感じさせてくれるものでした。

  それがVer2になって、Ver1が聴けないくらいの進化を遂げてくれていました。
  あのデジタル嫌いの師匠が、本当にアンプに注いでいた愛情を寝食も忘れるくらいの
  打ち込みようでした。

  私が火をつけたところもありますが、私自身まだまだ懐疑的でどうなんだろう??という感じ
  でしたが、驚くほどの9か月の打ち込みようだった気がきます。
  師匠がそこまでするのですから、何かを感じていたんだと思います。

  あの方は高級オーディオショップに行っても数千万円のシステムでももう一つだったらホント
  3秒で、「もう出よう」というくらいの気の早さです。

   もう少し聴かないと悪いでしょ、と私が諭すくらいの方なんです。

   それが荒削りでも可能性があるととてもじっくりな人なんです。
  
  実は私はVer4どころかVer3の存在も知らなかったのです。
  11月12月は忙しくてじっくり聴いたり、師匠とコミュニケーションも取れていませんでした。

   年末に帰り、Ver4を聴かせてもらいました。
  良い感じで鳴っていましたが、それがどれだけ良いかはあまり分かりませんでした。
  いずれきっちり書きたいと思いますが、良い付帯音が多いと感じましたが。

   それを聴いた後私の持って帰ったVer2で鳴らしてみました。
  えっ、というくらいの差を感じるものでした。

  静けさの差があまりに有りすぎ、でした。
  こんなにしっとりと迫力が出せるんだという感じです。

   今このブログを打ちながら聴いていますが、何がこんなに差をもたらすのかというほどの
  差異です。

   我が家にも200万円を超すセパレートのCDプレーヤーシステムはあますが、
  これはVer1の段階でで残念ながらもう聴く対象から外れていました。

   ここまでの鳴りが実現すると、パワーアンプもCD専用のアンプではない、シングルの
  アナログ専用のアンプ(CD専用アンプよりかなりレベルの高いもの)をCD専用化したくなってきます。

   現時点でも一般の方にお聴かせしたらアナログよりCDのほうが良いと思う方の
  ほうが多いように思います。

   私自身はまだ差はあると思っていますが、ここまで聴かされているからアンプを最高の
  もので鳴らしたいとの衝動に駆られています。

   パワーアンプの利得が違うため、直結では鳴らせないのです。
  アナログ用で鳴らすと、爆音になってしまうのです。

   まだアナログのほうが音という域を超えていて、聴こえている音の向こうの奏者やボーカリスト
  と語り合えるところまで行っていると感じます。

   しかしCDも「音」としてはとても心地良いところまで来ています。
  この次はあるのでしょうか。

   アナログで私が感じている「一切唯心造」の世界を見ていますので、そこまで行ける可能性
  を持ってしまっています。

   本当にCDに対する概念が変わりそうです。

   その領域まできたVer4のCDプレーヤーです。