昨日仕事で秋葉原の近くに行きましたので、久しぶりに高級オーディオショップで
最近の『ステレオサウンド』で賞を獲得したCDプレーヤーを聴かせてもらいました。
最近私もCDプレーヤーにハマっていますので、とても期待していきました。
羨ましいかぎりの『ステレオサウンド』誌がそのままズラッと並んでいました。
凄いものです。
その中で、500万円以上のとても評価の高いものを2機種聴きました。
結果は期待を裏切られた部分と期待以上の部分がありました。
裏切られた部分は「良い付帯音」が感じられにくかったということです。
それに何と言っても音に鮮度感が不足していることでした。
いつも言ってます、プリアンプを通しているから仕方ないかな、とも思うのですが、
この鮮度感が不足するとカミソリのような鋭敏な音は全て丸くなってしまいます。
しかしこれをカミソリのような鋭敏な音感覚にすると、煩くなって長時間聴いていられない
のだと思います。
それと同じことを言っていると思うのですが、ボーカリストの口元の小ささが分からない、
喉の息の出入り感が分からなかったことです。
はやりこれが欲しいな、と思ってしまいます。
しかし、期待以上は、それにも関らず奥行き感があることで全体観としては心地よく
聴けることです。
これは悪さをしていると思うプリアンプが音創りしているのだろうな、と思うしCDプレーヤー
の基本性能が良いからかもしれません。
総合としては、やはり広い部屋で大音量で鳴らすと、そのパワー感や奥行き感などが
感じられて、とても高評価になるんだと感じました。
雑誌でも常に評論家の方は大音量のことを記事にしています。
それが基本にあるんだと感じたひと時でした。
我が家に戻ってきて、同じCDで聴いてみると、鮮度感は圧倒的に我が家のほうが上でした。
「良い付帯音」もです。
しかし、奥行き感が我が家のほうが少ないのです。
師匠いわくそれはスピーカーの2S-3003の問題で、ネットワークは自作していますが、
ツィーターをローカットしているだけのものだから、それを本来の2wayの相互の減衰型の
ネットワークにするともっと奥行きが出るとのことでした。
しかし、そうするとその今の繋がりの良さや音の太さは少なくなるよ、とのこと。
難しいですね。
全てにおいて二律背反(トレードオフ)な関係にあるような気がします。
確かに、我が家のThiel CS-5で聴くと奥行き感がでます。しかし2S-3003をその二律背反を
克服して鳴らしこみたいと思っています。
我が家のVer4のCDプレーヤーは相当なレベルにあることが分かりました。
友人が昨日聴いたプレーヤーを売却して我が家と同じなものを2機使っているのも納得できました。
どうぞ聴きにきてください。