#その他人文科学
宗教界の大御所である宗教史・思想史学者の山折哲雄さんの本です。 お会いした時に、「この本読ませていただきました」と申し上げると、なんと難しいのを読んでますなぁ~と仰ったのを思い出します。 笑いながら、私もようわからんのですわ、と。 この本はか…
やっと白川静さんの『漢字』を買いました。 それから梅原猛さんの『地獄の思想』もです。 どちらも一般書として世間の目に触れたという点で処女作と言えるかもしれません。 いずれにしても東洋というものが何なのかという、ひと括りにできないものを 解明し…
ある程度、何事も理解するには、その類の本を集中的に読んだほうが良いと思いますので、 買い始めました。 本当は、一般向けの処女作である『漢字』(岩波新書)が良いのでしょうが、 近くの本屋さんに置いていなかったので、 松岡正剛(2008)『白川静-漢字の世…
欧米の我々人間の仕事の分類として「ホワイトカラー」と「ブルーカラー」という二項軸を提示している。 この考えの根本には、優位と劣位の概念が根本にある。 欧米の根本にある、二項軸には必ずそれが存在する。 西洋と東洋もそうだ。もちろん欧米に限らず、…
大別して脳が2つに分かれていることは、ご案内のとおりだと思う。 その脳の機能がかなり違っていることも常識になっている。 それが日本人と西洋人では、耳から入る音や言語により、区別してそれぞれの脳に 配分されかたがかなり違うらしい。 このことは音創…
加島祥造さんが書いた『タオ』です。 もちろん老子の道(タオ)です。 哲学、倫理書ですが、81章を加島さんが、現代語訳した詩的なタッチで 書かれたものです。 読むのに2時間もあれば読めるのですが、 その中身をしっかりかみしめながら読むと、どれだけかか…
文明に関する本は、かなり読んでいるのに、この『文明の生態史観』は読んでいませんでした。 ありえない、って感じでしょうか(汗) 私が生まれる前の本ですが、読んでみて、本当に目から鱗でした。 敗戦して、10年程度の日本の状態という文脈でのことです。 …
シュリーマン、読みました。 江戸時代末期に民間人としての見聞録です。中国との比較があって、とても貴重な文献だと思います。 トロイア遺跡の発掘で有名な方です。その発掘の6年前の手記です。 西洋的な「物質と精神」の観点から日本を見ると、物質的には…
ノーベル経済学賞受賞者で経営学者で唯一のホルダーのサイモンの著書です。 一番有名なのは『経営行動』ですが、この本も一度読みましたが、 私が以前読んだ時より、私自身が変化していますので、理解の仕方が違っていると 思い、今年の最初の重たい本として…
連塾2 絆走祭 第四祭「赤坂草紙」が2007/12/22 草月会館草月ホールであった。 席亭 松岡正剛、 客主 西松布詠、しりあがり寿、清水博、内田繁、植田いつ子、井上艦、浅葉克己 というキャストで我々聴衆343人が集った。 ここは主客が常に同一というか、逆転す…
あの西武流通グループの総帥だった堤清二さんのペンネームの辻井喬さんの名で出した ところに、本音を書くため、と感じたので買ってみた。 もしかすると、ご自身が行為としてされてきたことに対する、 大いなる反省という認識 にたって書かれた本かもしれな…
アマゾンで昨日注文をしたら早速到着しました。 私自身オーディオを趣味としだした中学2年から30年以上「音」について追求してきましたが、 ある意味、その音について、多方面からの情報収集には思考を巡らしていなかったことに気づき ました。 また、ここ3…
以前から劣位のパラダイムについて述べてきているが、一般的な西欧社会の常識として、アニミズム 的思考は、一神教の超越的秩序の宗教より、劣っているというのが一般的のようだ。 これに対して、この書籍は真っ向、異議を述べ、そのパラダイムが全く間違っ…
エーリッヒ・フロムの名著である。 最近、文明、文化、階層社会のことを考えているので、なぜかこの本をもう一度読んで見たくなった。 もうかなり前に読んだ本だが、まず題名がとてもパラドックス的だったので、それに興味を示して 読んだ記憶がある。 難し…
二人に共通しているのは、「あいだ」「ノード」だろうか。 力点が、コンテンツである作品そのものより、全体の文脈を考えていることだと思う。 しかしながら、その凄さは、そのご自身の作品自体、および他人の作品を取り込むにしても、その 眼力の凄さがある…
夕刻に行ってきた。 とあるパークマンションにあるギャラリーである。 さすがに、この三井不動産のマンションは高級である。他にも何回か、入ったことがあるが、さすがな造りをしている。 一般庶民にはとても手が出る代物ではないが・・・・・ (安くても億は…
昨日から読み始めました。 500ページを超えていますので、かなり読み応えのある本です。 まだ少ししか読んでいませんが、非常に示唆にとんだものです。 もちろん、文明史観的な要素が多分に入っていますので、そうっいった意味では、内容はとてもこの程 度で…
モロッコ生まれのフランスで暮らすイスラム教を信仰するタハール・ベン・ジェルーンさんの著書です。 2001/09/11後に書かれたものです。 イスラム教やアラブ人に対する誤解について、分かりやすく書かれた本です。 イスラム教については、ここ何年か本や東大の…
分かりづらい宗教について、対話形式で書かれたとても、読みやすく、内容のある本でした。 宗教そのものの、知識的な理解をするには内容は浅いのですが、その宗教という概念的な文脈を整理する「宗教についての思考法の規則」というところに力点が置かれてい…